草食系男子が多くなってきたと言われる昨今、私の身の回りにいるガラスのハートの持ち主と言えるような人には、男性が多い傾向があります。昔であればガラスの十代だなんてアイドルソングもヒットして、ガラスのように壊れやすい繊細な心はある意味で素晴らしいと思われるようなことでした。でも、さすがにその繊細さも度を超えてしまっていたり、時代にそぐわなかったりすればある意味で見ていてイタいと思ってしまうのが現実です。
そんなガラスのハートの持ち主の例を挙げるとすれば、職場の同僚のA君は少しでも上司や同僚に叱られるとすぐに拗ねてしまってなかなか立ち直ることができません。その叱る内容としても、「この書類のここに誤字があるから気をつけてね」という程度のものなのですが、それだけでも彼のガラスのハートは傷ついてしまうようです。もしこれがもっと大きな出来事、例えば会社の信頼性を揺るがしかねないミスなどをして上司に大声で怒られるなどの状況になってしまうと、彼のガラスのハートは粉々に砕け散ってしまって二度と立ち直れないのではないかと思います。これから先の人生の中で、大きな失敗をする可能性は否定できませんから、他人事ながらそんなことをついつい心配してしまいます。
こんなA君ですが、実はこのようなガラスのハートの持ち主は他にも沢山居て、彼女と喧嘩をしただけで会社を休んでしまったり、通勤時に後方車からクラクションを鳴らされただけで朝の業務をやる気がなくなってしまったりするという方々も多々おられます。こんなガラスのハートの持ち主ばかりだと色々不安ですよね。
繊細な心を持っていることは確かに素晴らしいことではあるのですが、やっぱり生活に支障をきたしてしまうほどまで来てしまうとさすがにヤバいですし、それほど美化できるようなものでもないので、ガラスのハートの持ち主達は最低でもアクリルのハートくらいになってほしいと思います。